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zoom RSS NVENC_export 1.09とH.265/HEVC

<<   作成日時 : 2015/02/19 14:54   >>

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■ 4Kの需要
時代がHDに移行しているのにSDに拘り苦戦する例は嫌ほど見てきました。テレビ製造業界は絵が飛び出す3Dを起爆剤としていましたが当てが外れ、次の一手は4K、更に先走りして8K・・
個人的には情報のソースが信用できないテレビ、ラジオ、新聞、書籍より信ぴょう性はともかくネットに移行しておりテレビなど無くても困らない時代と認識しており、とにかく「騙されない」ようにしたいものです。

4Kに関して納品形態の云々理屈こねて、4Kの納品はある筈もなく、まだまだ先の話と高をくくっていたら、4KサイズでYotubeにアップロードするための編集の依頼があり、考えてみたらネットでは既に4Kが始まっているのと、4Kサイズで撮影できるデジカメやビデオカメラがあふれかえっているので需要があっても当然の話で、おちおちしていられない状況です。

4Kが当たり前の時代になれば当然、次世代フォーマットの標準と言われる「H.265/HEVC」も対応しなければならず、現時点ではNLEソフトのほとんどが対応はしておらず、サイドパーティーのプラグインなどで対応できたとしてもレンダリングは日単位の時間が必要な代物でお手上げ状態でした・・ところが・・・

■ NVENC_export 1.09
Geforce GTX900番からNVENCにH.265/HEVCエンコードが追加され、これに対応するためにNVENC_exportも1.09にアップされインストール方法は過去の記事に書いてあるので参考にしていただくとして、動作させるのにはVisual C++ Redistributable for Visual Studio 2013ランタイムとGeForce GTX980、GTX970、GTX960のビデオカードが必要になります。
MKVコンテナ作成機能が追加されたのでMatroska ファイルでラッピングする場合はMKVToolNixの中から「MKVmerge.exe」も必要になりポータブル版をダウンロードしてMP4Boxのフォルダに解凍すれば使用できるようになります。
使用PCはCPU:Intel Core i7 3930K定格 CPU:GeForce GTX970 メモリー:32GB OS:Windows10評価版でのレポートです。

NVENC_export 1.09をインストールする前に1.08で作成したプリセットは予め削除していないとVisual C++のランタイムエラーが出る場合があります。
Adobe Premiere Pro CC 2014の書き出し設定を開くとNVENCサポート情報が表示されます。
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Geforce GTX900番のGPUはHVECエンコードのラジオボタンが出現します。
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HVECレベル6.2まで対応して理論上7680x4320ピクセルのサイズまで対応しています。
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H.264は符号化する際のブロック(ユニット)分割は均等にスライスされますがHVECは場合四分木分割と呼ばれ例えば同じ色の背景などは分割するブロックを大きくし、細かい描写部分は逆に細かく分割して符号化されるらしく詳しいことはわかりませんがそれらしい機能が追加されています。
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NVEnc APIの仕様らしくBフレームは挿入できないようになっていますがネットの噂ではHVECはBフレームなしでも、ある程度の画質は確保できるとのことで、そのうちにNVIDIA様が対応してくれるかもしれません。
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■ NVENC_exportレンダリング速度
レンダリングに使用した映像ソースはXAVC S(MP4)4K/60p Long GOPでクリップ時間合計3分46秒のプロジェクトをレンダリングすることにしました。ちなみにSorenson Squeeze 10のx265/HEVECプリセットでレンダリングすると1時間30分くらいかかるプロジェクトで書き出し設定はH.265/HVEC 1Pass VBR15Mbs-25Mbsの底ビットレートです。
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この設定でレンダリングすると、結構CPUも使用していますが、これがHVEC 4K/60pのレンダリング?と疑いたくなるようなプログレスバーの伸び方です。
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アドビエンコーダのログを見るとレンダリングは4分17秒で完走、4K/60p H.265を17Mbsで符号化した画質は4Kモニターで再生してもまずまずの出来で、ぶっちゃけ4Kサイズは圧倒的に情報量が多く映像を見るのが精いっぱいでSD時代みたいに、ジャギー、輪郭、色彩、などなど細かい荒探しをする余裕がありません。
- 出力ファイル : N:\ASF\003Render\4KTEST.mp4
- 使用されているプリセット : カスタム
- ビデオ : 3840x2160, 59.940 fps, 1.0000 PAR, (#0) GeForce GTX 970 (3168 MB), 00:03:45:30
- オーディオ : 48000 Hz, Stereo (AAC)
- ビットレート : Encoded bitrate: H264=15360 Kbps, AAC=236 Kbps
- エンコード時間 : 00:04:17

以上、ザックリと試してみましたが、パラメータをいじっていると Premiere Pro CC 2014が何度かクラッシュしてバグの存在は否めませんが、パラメータに関してももう少し追い込む余地もありそうで、そもそも何のためのパラメータなのか、細部にわたり自分自身も理解できていない部分があり、更なる試行錯誤と勉強が必要なことは当然ですが、個人感想は「面白い・・楽しい・・」

荒削りとはいえNVEncのAPIを使用して、このようなエンコードプリセットを開発してくれる有志の存在に、ただただ感謝の一言です。
全く手に負えなかった4K H.265/HEVCのレンダリングに何となく先が見えたような?見えないような?標準で対応を頼みますよアドビ様・・

ネット上のファイナルファンタジー、シネスコアなどの自慢げな数値より、影像関連ではレンダリング時間を最優先に重視する項目で、例えばGH4で撮影した4KクリップをH.264/NVENCで書き出してみると1152コアのGeForce GTX 760とわずか384コアしかないQuadro K2000とレンダリング時間が変わらない一例ですが、 ビデオカードの選択には悩ましい部分があり、参考程度に手元にあるビデオカードでレンダリング時間を比較してみました。
CPU:Intel Core i7 4930K 4.1GB駆動メモリー:32GB OS:Windows 8.1です。
GeForce GTX 760
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- ビデオ : 3840x2160, 29.97 fps, 1.0000 PAR, (#0) GeForce GTX 760 (3810 MB), 00:02:59:28
- オーディオ : 48000 Hz, Stereo (AAC)
- ビットレート : Encoded bitrate: H264=20480 Kbps, AAC=256 Kbps
- エンコード時間 : 00:04:56

Quadro K2000
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- ビデオ : 3840x2160, 29.97 fps, 1.0000 PAR, (#0) Quadro K2000 (1138 MB), 00:02:59:28
- オーディオ : 48000 Hz, Stereo (AAC)
- ビットレート : Encoded bitrate: H264=20480 Kbps, AAC=256 Kbps
- エンコード時間 : 00:04:57
GPUの数はあまり関係ないのでしょうか?それともQuadroに最適化されているのでしょうか?ますます訳わからなくなります。

GeForce GTX 970
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- ビデオ : 3840x2160, 59.940 fps, 1.0000 PAR, (#0) GeForce GTX 970 (3167 MB), 00:03:45:30
- オーディオ : 48000 Hz, Stereo (AAC)
- ビットレート : Encoded bitrate: H264=15360 Kbps, AAC=236 Kbps
- エンコード時間 : 00:04:13

GeForce GTX 960
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- 使用されているプリセット : カスタム
- ビデオ : 3840x2160, 59.940 fps, 1.0000 PAR, (#0) GeForce GTX 960 (1693 MB), 00:02:59:56
- オーディオ : 48000 Hz, Stereo (AAC)
- ビットレート : Encoded bitrate: H264=15360 Kbps, AAC=236 Kbps
- エンコード時間 : 00:04:12
これくらいの負荷ではビデオカードのファンは止まったままで故障したのではないかと思いました。

GeForce GTX9百番になれば、新しいせいかNVENCのレンダリングは多少早くなり編集用ビデオカードの選択としてGTX970はビデオ製作には問題ありませんがビデオメモリー3.5GB以上のアクセスが極端に遅くなるバグ問題、GTX960は2GBのメモリーでそれぞれに悩ましい部分もありますが、なかなかいい仕事をしてくれ早い、お手頃価格、省エネ、静音で次代の鉄板グラフィックカードと噂されていますが個人的にもそう思います。
GTX960の4GB版が3月に登場予定で、これがベストの選択?かもしれません。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも参考にさせていただいております。
quadroだけが常に良い!というわけではないんですね、勉強になります。
新作GTX960の4GBで新しい環境を構築しようと決めました!
いぬお
2015/02/20 09:17

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